占星術は、発展が必要な新しい科学ではなく、かつて非常に進歩していた科学だ。
そして、それを発展させた文明は滅んでしまった。文明はいつの日も勃興しては衰退する。
文明が発展させた占星術の原則、基本的な格言、そして基本原理は失われてしまった。今日科学は、生命全体が星の動きに影響されるという説を受け入れる地点に近づこうとしている。

誕生のとき、子供のマインドの状態は、まさに高感度の写真板のようだ。
生がいかに影響を受けるかを理解したいなら、いくつか考えるべきことがある。
そして占星術の可能性は、生が影響を受けてこそ存在するーーーさもなければ存在しない。

~略~

誕生とは曖昧な現象なのを理解することだ。誕生の最初の局面は受胎だ。
事実上の誕生は、胎児が母親の子宮に宿った日に起こる。これが事実上の誕生だ。
あなたが誕生と呼ぶのは、実は2番目の誕生ーーー子供が母親の子宮から出てくるときのことだ。

完璧な占星術の調査を行うとしたらーーーヒンドゥー教徒だけが行ったように、徹底的に行うなら
実際的な関わりが始まるもは、子供が生まれる時ではない。実際の関わりが始まるのは、子供が母親の子宮の中で旅を始めたとき、受胎が起こったときだ。

なぜなら、それが事実上の誕生だからだ。このためヒンドゥー教徒は、ある特別な性質の子供が生まれるとしたら
その性質に最適な惑星や星座の配置のもとで、性交と妊娠が起こった場合に生まれると思うに至った。
では、この背景について少し説明しよう。というのも、この分野については多くの研究がなされ、多くのことが明らかになっているからだ。